学生ディベート大会

学生ディベート大会は、学生のディベート能力向上を目的に、毎年春学期期間中に開催しています。立論から最終弁論に至るまでのディベート戦略の策定や討論を通じて、学生の論理的思考能力や質問に対する返答の瞬発力、数週間にわたる大会期間を乗り越えることのできる継続力など、大学生としてのみならず、社会人としても重要である様々な技術の向上を期待しています。

第15回(2024年度)学生ディベート大会

「第15回(2024年度)学生ディベート大会」の「論題」は下記の通りです。

■論題
1回戦(6月07日(金)):「消費税は増税すべきか、否か」
2回戦(6月14日(金)):「日本は小売店の深夜営業を禁止すべきか、否か」
決勝戦(6月22日(土)):「日本は教育においてAIの利用を進めるべきか、否か」

■対戦表
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6月22日(土)に、多摩キャンパス経済学部棟305号室において第15回学生ディベート大会の決勝戦が開催されました。
経済学部のゼミから構成された7チームが2週間にわたる予選を戦い、宮﨑憲治ゼミナール(①チーム)と菅富美枝ゼミナール(②チーム)が決勝へと進出しました。
両ゼミによる決勝戦は、「日本は教育においてAIの利用を進めるべきか、否か」という論題で、熱い討論が展開されました。

討論では、それぞれのチームが肯定・否定の立場で立論をし、各立論に対する反対尋問とその答弁を経て、最終弁論を行います。決勝戦では、肯定側と否定側の立場を入れ替えて2回討論を行い、審査員の評点を合計することで勝敗を決めます。
今年度は、同窓会の花澤良三様、嶋崇様、教員の池上宗信先生、西村健先生の4名に審査員を務めて頂きました。

肯定側は、教育にAI等を活用した事例を研究した論文からエビデンスを提示するなどしました。一方、否定側は、教育へのAIの導入が格差の拡大をもたらすといったことを主張しました。
厳正な審査の結果、宮﨑ゼミ(①チーム)が優勝しました。

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宮﨑ゼミ(①チーム)による質疑・答弁の様子

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菅ゼミ(②チーム)による質疑・答弁の様子

ディベートは、自由に議論をするものではなく、あらかじめ決められたテーマをもとに準備を行い、厳格なルールを守りながら、データや事実をもとにして論理を展開する力やその論理をうまく聞き手に伝えるための表現力を競う、大学生にふさわしい知的なゲームです。

立論の組み立て方、相手の論理の曖昧さを瞬時に見抜いてそれを質す力、質問に対して短く的確にまとめて返答する能力などが問われます。これに加え、主張を支える知識と思考力も必要となります。これらは、普段の講義や演習における講義内容を理解し、それらをどのように評価することができるかを多様な観点から常に考察するという作業に通じるものです。

このディベート大会を通して得られた気付きを、今後の大学生活での学びにつなげていただきたいと思います。

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準優勝した菅ゼミ(②チーム)

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優勝した宮﨑ゼミ(①チーム)

なお、経済学部のディベート大会は学生たちによる自主的な運営で始まりました。その後、規模が拡大するにつれて経済学部学会が後援する学生イベントとなり、今年で15回目となります。

来年度以降も、実りの多い議論の場となるようにディベート大会を開催していくつもりです。学生による発表の場を複数回設け、それらを学生が自主的に企画・運営することは、他大学にない法政大学経済学部の特色の一つです。関係者各位のご支援とご協力を今後も賜れれば幸いです。

コロナ禍で一時開催することができていなかった本大会は、一昨年度に再開されました。開催にあたって審査員として協力してくださった学生会や教員の方々、後援してくださった同窓会の方々に深く感謝申し上げます。

経済学部学会

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